社会保険とは、一般的には「会社に務めている人が加入する健康保険」を指し、それに対し自営業者などが入る健康保険を国民健康保険ということが多いようです。
実際、市役所や社会保険事務所に行って、こういった社会保険の認識で話をしても問題なく通じます。しかし本当は「社会保険」という言葉が意味するものとはもっと広い範囲のことがらになるのです。
本来の意味での社会保険とは、会社に入社した際に加入する「健康保険」のほかに、「労災保険」、「雇用保険」、「健康保険」、「厚生年金保険」、さらに自営業者が加入する健康保険「国民健康保険」も含みます。
国や地方公共団体といった公の機関が管理・運営している保険が社会保険なのです。
社会保険は一定の規定を満たした会社(事業主)や個人が、必ず入らなければいけないという保険です。
つまり、社会保険とは、人が「働けない事態に陥ったとき」に、保険給付という形で面倒を見てくれるの制度なのです。
日本ほど社会保険制度が充実している国は世界を見渡しても、あとは北欧諸国くらいしかなく、社会保険料の金額の安さから見ても、日本の保険制度は世界一といえるほど洗練された高水準なものといえるようです。